セフェム系 抗生剤Q&A セファロスポリンとも呼ばれます。非常に多くの種類があります。ペニシリン同様、βラクタム環を持ちます。開発された世代で第一、第二、第三、第四、第五世代と分けることもあります。 内服薬で使用するのは主に第一、第三世代です。 第一世代(ケフラール®、ケフレックス®)は黄色ブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌に効果があるので、主に皮膚感染症(とびひ(伝染性膿痂疹)、蜂窩織炎など)や基礎疾患のない尿路感染症で使用し... 続きを読む
ペニシリン系 抗生剤Q&A 人類が初めて発見した抗菌薬がペニシリンです。 βラクタム環と言う部分が細菌のペニシリン結合タンパクに結合して主に殺菌作用を示します。 このため、ウイルス感染には効果がありません。風邪の大半はウイルス感染なので最初から抗菌薬を内服するとかえって副作用(下痢など)に苦しむことになります。 外来でよく使用するのはペニシリン系のアモキシシリン(サワシリン®、ワイドシリン®など)です。溶連菌感染症、中耳炎、... 続きを読む
一部予約を開始しています。 当院について 電話の開通と予約システムの稼働によって一部予約を開始しています。 それに伴って問い合わせや受診希望のご連絡を頂くことも増えてきました。 当院は5月1日から診療開始です。 4月中の医療行為は行っていませんのでもう少々お待ちくださいね。 ... 続きを読む
抗生剤について 抗生剤Q&A 抗菌薬QA 私たちは日々の診療で抗菌薬(いわゆる抗生剤)を使用します。 その場合、①どのような感染症で、②どのような細菌を疑い、③患者はどのような状態かを考えて処方しています。 2016年4月に政府は薬剤耐性アクションプラン(AMR)を策定しました。これは2050年には世界で1000万人が薬剤耐性菌で死亡すると推定されたからです。 私は10年以上前から抗生剤の適正使用を心がけています。 日本での抗... 続きを読む
ばば子どもクリニック 当院について 今回は「なかよしクリニック」の ばば子どもクリニック を紹介します。 http://baba-child-clinic.net/dinfo.html 馬場先生とは前職場の同じグループで一緒に働いていた時期があります。 実は先生との出会いは10年以上も前です。 私が福島県いわき市で初期研修医だったころ、郡山市で開催された糖尿病のこどもたちのキャンプに参加したのですが、その際の責任者が馬場先生でした。... 続きを読む
食物アレルギー Q9 食物アレルギーQ&A Q9 調味料はどうしたらよいですか? 卵殻カルシウム:鶏卵のタンパク質は含まれていないため卵アレルギーでも摂取可能です。 乳糖:通常は牛乳アレルギーがあっても摂取可能です。ただし、重症の牛乳アレルギーがあった場合には食物経口負荷試験で摂取可否の判断をした方が良いです。 醤油:製造工程でアレルゲンが変性するため小麦アレルギーでも摂取可能です。 また、他の穀物では大麦やライ麦との交差反応性は20%とさ... 続きを読む
食物アレルギー Q8 食物アレルギーQ&A Q8 食物アレルギーがあっても予防接種は可能ですか? 過去にアナフィラキシーを呈したワクチンは接種できません。 鶏卵由来成分を含むワクチンにMR、おたふく、インフルエンザ、狂犬病、黄熱ワクチンがあります。MR、おたふく、狂犬病ワクチンはニワトリ胚培養細胞を用いて製造されますが卵白と交差反応性を示すタンパク質は微量なので接種可能です。また、インフルエンザワクチンは孵化鶏卵から製造されますが卵白アルブ... 続きを読む
食物アレルギー Q7 食物アレルギーQ&A Q7 食物アレルギーなのに皮膚の治療をするように言われました。なぜですか? これまで食物アレルギーは経口感作(食べて成立)で起こるとされていましたが、最近は経皮感作(湿疹のある皮膚から成立)、経気道感作(吸入して成立)が注目されています。このため、皮膚のかさかさ、がさがさや湿疹を放置するとアレルギー体質が進行すると言われています。このため、皮膚をしっとりともちもちの状態にすることが大切となります。... 続きを読む
今週から社員研修をしています。 当院について 当院では今週から社員研修をしています。 本日は外部講師の先生を招いて接遇の勉強会をしました。 スタッフが真剣に話を聞いている姿をみてこのチームがとても誇らしく、頼りに感じました。 必ず成長して皆様に安心感を与えられる存在になってくれると思います。 電話応対のロールプレイはとても勉強になりました。緊張感がすごかったです。 良い接遇のためには普段から平常心を心がけたり、自分を整える必要があります。 ま... 続きを読む
食物アレルギー Q6 食物アレルギーQ&A Q6 食物アレルギーが怖いので採血して欲しいのですが。 一般的に症状がないのに採血をすることはありません。たとえ採血で反応があっても実際には問題なく食事できることがあり、過度な食物制限や根拠のない生活制限につながる可能性があるからです。重篤な家族歴(アナフィラキシーショック、死亡歴)がある場合には事前に相談してください。 ... 続きを読む