西府すこやかこどもクリニック

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テトラサイクリン系

カルバペネム系抗菌薬に匹敵する広域抗菌薬ですが、後述する副作用のため妊婦や小児に適応となることはほとんどありません。ドキシサイクリンやミノサイクリン(ミノマイシン®)が含まれます。副作用に光過敏症や前庭障害があります。また、永久歯の染色作用があるので妊婦や8歳未満の小児には禁忌とされています。 ...

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マクロライド系

ペニシリン系抗菌薬にアレルギーのある患者への代替薬として使用されます。消化管からの吸収が悪いので食前に内服する薬剤が一部あります。A群溶連菌、肺炎球菌などのグラム陽性菌、百日咳菌などのグラム陰性菌、マイコプラズマ、レジオネラ、クラミジアなどに効果があります。主に成人領域でピロリ菌の除菌にも使用されます。また、抗炎症作用を持つと言われています。副作用として不整脈や薬物相互作用を起こすことがあり、既往...

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セフェム系

セファロスポリンとも呼ばれます。非常に多くの種類があります。ペニシリン同様、βラクタム環を持ちます。開発された世代で第一、第二、第三、第四、第五世代と分けることもあります。 内服薬で使用するのは主に第一、第三世代です。 第一世代(ケフラール®、ケフレックス®)は黄色ブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌に効果があるので、主に皮膚感染症(とびひ(伝染性膿痂疹)、蜂窩織炎など)や基礎疾患のない尿路感染症で使用し...

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ペニシリン系

人類が初めて発見した抗菌薬がペニシリンです。 βラクタム環と言う部分が細菌のペニシリン結合タンパクに結合して主に殺菌作用を示します。 このため、ウイルス感染には効果がありません。風邪の大半はウイルス感染なので最初から抗菌薬を内服するとかえって副作用(下痢など)に苦しむことになります。 外来でよく使用するのはペニシリン系のアモキシシリン(サワシリン®、ワイドシリン®など)です。溶連菌感染症、中耳炎、...

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抗生剤について

抗菌薬QA 私たちは日々の診療で抗菌薬(いわゆる抗生剤)を使用します。 その場合、①どのような感染症で、②どのような細菌を疑い、③患者はどのような状態かを考えて処方しています。 2016年4月に政府は薬剤耐性アクションプラン(AMR)を策定しました。これは2050年には世界で1000万人が薬剤耐性菌で死亡すると推定されたからです。 私は10年以上前から抗生剤の適正使用を心がけています。 日本での抗...

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