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【小児科医が解説】こどもを熱中症から守るために:ご家庭でできる予防法と緊急時の対応

こんにちは。西府すこやかこどもクリニックです。

日差しが強くなり、本格的な夏の暑さを感じる季節となりました。
外で元気に遊ぶ子どもたちの姿が見られる一方、この時期に特に注意したいのが「熱中症」です。

子どもは大人に比べて体温調節機能が未発達であり、熱中症のリスクが非常に高くなります。今回は、ご家庭でできる具体的な予防対策と、万が一症状が見られた際の適切な対応について、小児科の視点からわかりやすく解説いたします。

参考:熱中症予防情報サイトまちなかの暑さ対策ガイドライン

1. なぜ子どもは大人より熱中症になりやすいのか?

子どもが熱中症を起こしやすい背景には、子どもの身体的な特徴と環境的な要因があります。

  • 体温調節機能が未熟
    子どもは発汗機能がまだ十分に発達しておらず、体に熱がこもりやすい特徴があります。

  • 地面からの照り返し(輻射熱)の影響
    大人の頭の高さで「気温30度」であっても、身長の低い子どもたちの位置(地上50cm〜1m程度)では、照り返しによって「気温35度以上」の酷暑環境になっていることがあります。

  • のどの渇きを自覚しにくい
    遊びに夢中になると、自分から「のどが渇いた」と感じたり伝えたりすることが難しく、気づかないうちに脱水が進んでしまうことがあります。

2. 日常生活でできる熱中症予防のポイント

ご家庭で過ごす際や、お出かけの際には以下の3つのポイントを意識してみてください。

① 時間を決めた「こまめな水分補給」

のどが渇く前に水分を摂る習慣をつけましょう。

  • 普段の水分補給
    水や麦茶が最適です。

  • 汗をたくさんかいた時・外遊びの前後
    塩分と水分をバランスよく補給できる経口補水液やスポーツドリンクを取り入れると効果的です。
    ※一度に大量に飲ませるのではなく、15〜20分おきに少量ずつこまめに与えるのがコツです。

② 服装の工夫と帽子の着用

  • 風通しのよい服
    熱がこもりにくい、綿や吸汗速乾素材の涼しい衣服を選びましょう。

  • 帽子の活用
    直射日光を防ぐために帽子をかぶせましょう。時々日陰で帽子を脱がせ、頭にこもった熱を逃がしてあげることも大切です。

③ 室内環境の適切な温度管理

室内にいても熱中症になるケースは少なくありません。エアコンや扇風機を上手に使い、室温は28℃以下、湿度は50〜60%を目安に調整してください。

3. 「もしかして熱中症?」と思ったら(症状と応急処置)

子どもに以下のような様子が見られたら、熱中症のサインかもしれません。

【初期症状(軽度)】

  • 顔が赤い、汗が大量に出ている(または全く汗をかいていない)

  • 「なんだかしんどい」「頭が痛い」「気持ち悪い」と言っている

  • 普段より活気がなく、機嫌が悪い

【ご家庭・その場ですぐに行う応急処置】

  1. 涼しい場所へ移動
    エアコンの効いた室内や、風通しのよい日陰に移動させます。

  2. 体を冷やす
    首の周り、脇の下、太ももの付け根(大きな血管が走っている場所)に保冷剤や冷えたペットボトルをあてて冷やします。
    服のボタンを外し、風を当てて熱を逃がします。

  3. 水分・塩分を補給する
    本人が自分で飲めるようであれば、少しずつ経口補水液やスポーツドリンクを飲ませます。

4. すぐに医療機関を受診すべき危険なサイン

以下のような症状が見られる場合は、重度の熱中症の可能性があります。
迷わず急患対応を行っている医療機関を受診するか、救急車(119番)を呼んでください。

  • 意識がはっきりしない(呼びかけに答えずぼんやりしている、視線が合わない)

  • 自分で水分が飲めない、嘔吐してしまう

  • 体がけいれん(ヒキツケ)を起こしている

  • ぐったりしていて自分で歩けない

5.最後に

熱中症は、事前の対策と早期の対応で防ぐことができる病気です。

こどもたちの「いつもと様子が違う」「少し水分が取れていなくて心配」などのご心配・ご不安がございましたら、どうぞお気軽に当院までご相談くださいませ。

こどもたちがこの夏も元気にすこやかに過ごせるよう、スタッフ一同サポートしてまいります。

西府すこやかこどもクリニック 院長・スタッフ一同

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