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ニューキノロンは細菌のDNA機能を障害して殺菌作用を示します。
濃度依存型の薬剤と言われており、1日1回投与(もしくは少ない回数)が推奨されることがあります。多くの種類がありますが、概して好気性グラム陰性菌、結核菌、肺炎球菌、嫌気性菌などをカバーします。わかりやすく言えば後述するカルバペネム系の次に強い抗菌薬とも言えます。
ニューキノロンは原則小児には使用しません。
それは副作用のためです。
第一に中枢神経症状(頭痛、めまい、意識障害など)です。
第二に関節、腱への毒性(アキレス腱断裂など)です。小児ではとりわけ軟骨障害(骨が成長する場所の障害)が起こると言われており、使用することはほとんどありません。
また、QT延長(心臓の電気信号が延長する、不整脈につながる)、光過敏性などがあります。
成人の尿路感染症、サルモネラなどに対して使用されることが多いです。
呼吸器感染症に使用されることも多いですが、感染症専門家の中にはペニシリン系で対応できるとする医師もいます。
小児用内服薬には商品名(オゼックス®)がありますが、感染症専門家は一部の医師による濫用に対して警鐘を鳴らしています。
一方、点眼薬(クラビット点眼®、タリビット点眼®)は体内への吸収がほとんどないため、小児でも使用します。