B型肝炎ウイルスは感染すると10-15%が慢性肝炎を発症し、その後、肝硬変、肝細胞がんを発症することがあります。成人だと約30%が急性肝炎を発症し、そのうちの約2%は劇症肝炎を発症します。劇症肝炎は70%が死亡すると言われています。
かつては妊娠中あるいは出産時に母親から感染する垂直感染が多かったですが、B型肝炎母子感染防止事業が始まり、B型肝炎ワクチンおよびヒト免疫グロブリンによる予防、治療が功を奏しして激減しています。現在は血液や体液を介して起こる集団感染や家族内感染などの水平感染が注目されています。