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今日は第23回日本救急医学会専門医セミナーに参加してきました。
救急科専門医を対象とした知識をup dateする セミナーです。
メディカルコントロール
Autopsy imaging
感染症
地下鉄サリン事件を振り返って
と言う4つのテーマを受講してきました。
病院に勤務している救急科専門医は救急隊や救命救急士への指導やフィードバックを行っています。
従前はこれらの指導を中心としたものをメディカルコントロール(以下MC)としていましたが、
新しい考え方では救急患者を中心とした搬送に関わる救急医療体制そのものを意味するようになりました。「指導」から「仕組みづくり」へと言った感じです。
Autopsy imagingは原因不明で亡くなった方の死因究明のための画像診断のことです。
万能ではありませんが、60-70%は推定が可能になります。
感染症は昨今の訪日外国人観光客の増加によって輸入感染症が増えてきているという話でした。
20-30代の水痘が持ち込まれたり、多剤耐性結核菌の流行が起こっています。
海外に旅行に行ったり、赴任する方もいるので気を付けなくてはいけません。
最後の講義の地下鉄サリン事件は1995年3月20日に起こった事件です。
保護者の方の中には知らない方もいるかもしれません。
当時、最寄りの医療機関の担当者の先生の体験談で緊迫した様子が伝わってきました。
情報が錯綜し、何が起こっているかわからない状況で次々と運ばれる患者や混乱した状況、夜勤明けにも拘わらず必死に働いたり、病院全体で救命にあたる医療者たちの奮闘は鬼気迫るものがありました。
クリニックでは今回のような重症であったり、緊急度の高い患者や病態を診ることは少ないです。
その代わり、そうならないための予防であったり、早期認識、早期治療を行っています。
有事の際には病院との円滑な連携や皆様の不安を少しでも軽減できるように医療を提供したいです。