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第2回臨床アレルギー講習会に参加してきました。
昨年に続いて2回目です。
医師だけでなく、看護師、栄養士などの医療従事者全般向けのアレルギー講習会です。
基本的な内容が中心でしたが、新しい知見も踏まえて内容を共有しますね。
アレルギー性鼻炎
国民2人に1人が罹患するような時代になってきた。
国際的にはステロイド点鼻が第一選択となってきている。
レーザーは1年程度で再発するので数年おきにうける必要がある。
舌下免疫療法は1年目から効果があり、3-4年での寛解率は40%近い。
アレルギー検査陰性の隠れ鼻炎が注目されるようになった。
花粉飛散開始日とは1平方メートルあたり1万個の花粉が検出されたときなので、飛散開始前でも症状がでることがある。
目
点眼薬によるかぶれが起こり得る。
点眼は1回1滴で十分効果がある。
ステロイド点眼は眼圧を上昇させるので眼科による管理のもと処方されるべき。
皮膚
ステロイド軟こうそのものによるかぶれが起こり得る。
塗布のポイントは、
FTUを守ること、皺に添うこと、1日1回より2回塗布すること、湿疹部だけでなく全体に塗布すること
じんましん
特発性が70%以上を占める。
特定のアレルギーが関与するのは10%未満。
アトピー性皮膚炎患者は汗に対するアレルギー反応を起こすことがある。
食物アレルギー
診断の補助となるアレルゲンコンポーネントは日々増えている。
引き続き、正しい診断に基づいた必要最小限の除去を推奨。
プロバビリティカーブを用いて負荷試験や閾値の量を参考にする。
採血結果を参考にカットオフ値を決めて段階的に負荷試験を行うことでより安全に負荷試験を行うことができる。
当院の診療が専門家、第一人者、ガイドラインに沿ったものであると改めて認識しました。
(時折、振り返ったり、見直す必要がありますよね。)
新しい考え方や分かっていたけれども成績がわかったり、論文として実績が証明されてきたものもあるので日々の診療に取り入れていきたいと思います。