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当院ではテーマやメッセージのある本を選んでいます。
今回は「ごんぎつね」(新美南吉作、箕田源二郎絵)です。
いたずら好きのごんが人間にちょっとしたいたずらをするところから物語は始まります。そして、その人間の背景や環境を理解したことで、自らの行為を反省します。その後、ごんは改心し、行動を改めますが、人間にはごんの行為は理解されません。そして物語の最後にようやく理解されます。
私はとても悲しい話、という印象しか持っていませんでしたが、ごんが最後に理解されたことで救われているという解説を読みました。確かにごんは最後にうなずいていますよね。
こどもや大人にも共通かもしれませんが、ちょとした悪ふざけがとんでもない結果を招いたり、行動を改めたり、尊い行為が周囲に理解されなかったり、むしろ誤解を生じたりすることってありますよね。
私たちが人生で感じる、不条理のようなものを教えてくれているのでしょうか。
この物語とは違った結末で周囲から理解が得られると良いですね。